糖質制限とガンと歯の関係、さらに医療システムについて

アマルガムを除去する前に
歯医者さんへ行って歯のチェックをしてもらったところ、
アマルガムが入っているところに
虫歯ができていることが分かって
あわてて口内環境を整えだしました。

その時に手に取った本が
なんと糖質制限とも関係があって
とてもためになったので、
レビューしようと思います。

 

 

歯は自然に治る

こちらの本です。

 

「ドックベスト法」という、
人間の自然治癒力を使う方法で
虫歯を治している歯医者さんの本です。

 

自然治癒力を使うということは、歯が勝手に治るということ?」
「歯が自然に治るなんて話、聞いたことがない!」
という方も多いと思います。


というか、
「歯は自然に治らない」
というのが一般の歯医者さんの認識でもあります。
そもそも歯科大学でそのように習うとのこと。

 

私が現在
定期健診のために通っている歯医者さんも
はっきり
「歯は自然には治りません」
とおっしゃっていました。

(近場の歯医者さんの中ではまともなところなので、
あえて反対意見をたたかわせたりせずに通っています)

 

このように歯医者さんの中でも意見が分かれるのは
一体どういうことなのかというと、
どうも
自然治癒力が高い状態でないと、歯は自然治癒しない」
ということのようです。

また、虫歯や歯周病になる前に
自然治癒力の高い状態を維持することができれば
虫歯や歯周病にならない。
予防になる。
ということです。

 

口の中と身体の中は関係している

歯とガンと糖質制限との関係

歯を削る・抜くことのリスクや
この小峰先生が行っているドックベスト法についての
説明を通して分かってくるのが、


口の中で何かが起こっているということは
身体の中でも何かが起こっているということ。

逆に、身体の中に不調があれば
口の中にも出てくるということです。


そして、
虫歯には糖質のカット、
歯周病には糖質制限が効果的であること。


さらに驚くべきことは
虫歯・歯周病とがんの原因が同じであるということ。


がん患者と歯周病患者に共通に見られる特徴として

・糖質を好む
・低体温である
・交感神経が常に優位にある
・呼吸が浅い
・酸性体質である

ということがあるそうです。

つまり
これらを解決するのに
手っ取り早いのが糖質制限ということですね。

あくまで歯の健康にフォーカスしてある本なので
声高に「糖質制限!」と書いてあるわけではありませんが、
目を通せばその重要性は理解できると思います。

 

砂糖とカルシウムの害について

本の内容の割合からすると
それほど多いわけではありませんが、
砂糖やカルシウムについても言及されています。


・砂糖は健康を害する

・実はカルシウムは摂りすぎかも知れず、
むしろマグネシウムを摂った方が
骨や血管や歯にとって良い


と、栄養療法に触れたことのある方ならば
おなじみのことについて書いてあります。

あまり意識していなかった
「歯の健康」という観点から見ることができて
ためになりました。

 

 

以上、ざっくりと内容をまとめてみました。

本の中では、患者さんの症例や
小峰先生の歯科医としての実際の経験、
海外の論文などに基づいて
分かりやすく説明してあります。

是非ともたくさんの人に読んで欲しいです。

 

今の医療システムへの危惧

さて、この小峰先生が行っている
歯を削らないで治療する「ドックベスト法」。

なぜ普及しないのかという理由が衝撃的です。


「虫歯が自然に治ったりしたら、
患者以外は誰も利益が得られないから」

 

これは日本だけではなく、
海外でもそのような状態であるということです。

 


ドックベスト法だけではありません。

砂糖についても、
「砂糖は身体にとって悪い影響を及ぼす。
しかしそれが広まっていないのは
砂糖で利益を得ている関係者から圧力があるからでは」
と書かれています。
(こちらは推測の域を出ないようです)

 

 

残念なことですが、
このような話はわりと良く耳にします。

私の場合、特に、自分の体調不良を治すべく
いろいろ調べていくにつれて
同じような話を何度も聞くようになりました。


例えば

糖質制限は糖尿病の治療に効果的だ。
しかし、患者以外は利益が得られなくなるので広まらない」

「ビタミンCの大量投与はガンの治療に効果的だ。
しかし、患者以外は利益が得られなくなるので広まらない」

…などなど。
アマルガム除去についても似たようなものです。

 

 

一体これは何なんでしょうね?

患者以外が利益を得られないなら、
みんなで利益を得られるようにする仕組みを考えるのが
偉い人のすることなんじゃないですかね?


この本の中でも、
「結局、患者が増えれば医療企業が利益を生む仕組みがあり、
年々エスカレートしているように思えてなりません」
と述べられています。

そのような、
利権がからんでいる今の医療のシステムについて
危惧しているお医者さん達が集まり、
予防医学を軸にした活動を行っていることも書かれています。

 


以上の点からも、多くの人にこの本を読んでほしいです。
自分たちの健康を守っていかなければと
感じている人はどんどん増えてきていると思います。

私たち患者側がこれからどうするか。
それを考えるきっかけとしても
とても良い本なので、
興味のある方は読んでみてください。