糖質制限を始めるまでの経過
それではまず初めに、私がなぜ糖質制限を行うようになったのか、書いていこうと思います。
まずうつ病と診断されました
10年ほど前、大学を卒業した私は、都内のIT関連企業で働いていました。
確かに忙しくはありましたが、ブラックというわけでもなく、なかなか居心地のいい場所でした。
にもかかわらず、心身共にどんどん調子がおかしくなっていきました。
「これはまずい」と思ってメンタルクリニックを受診したところ、うつ病と診断されたのです。
会社からは「体が大事だから、まずはきちんと治してください」という言葉を頂き、しばらく休職。
マッサージや整体などにもずいぶん通いましたが、改善の兆しが全く見られないので最終的に退職することになりました。
(会社には本当にきちんと対応して頂いたと思っています。ありがたかったです)
それにしても、驚いたのは、体が全く動かない。
一日中ずっと横になっているしかない。
よく「体が鉛のように重い」という表現が使われますが、本当にそんな感じでした。
そして四六時中ずっと悲しい気分のまま。
(今考えると、実によく耐えたと思います。あんな状態には二度となりたくありません…)
その後、マクロビオティックをやってみたり、鍼(ハリ)治療に通ってみたりしました。
約1年半経つと、それなりに体調も戻ってきて、メンタルクリニックへ行く必要が無くなってきました。
うつ病は治ったらしいのですが、全く元気ではありませんでした
しかし、どうしても「自分は元気だ」と思えなかったのです。
体は、重症だったころに比べたらそれはまあマシだけど、病気になる前の状態に戻ったかと言えば、決してそんなことはない気がする。
メンタルも、そんなにひどくないにしても気分の浮き沈みがある。よく悲しい気分になるし、一度悲しくなるとなかなか明るい気分にならない。
うつ病が治ってこの状態ということは、元々私はこういう風だったということだろうか?
それとも、この状態から元の状態に戻るには、何かもっと他のことをする必要があるんだろうか?
とりあえず体を動かしてみれば、自然に元のように動けるようになっていくのではないか。
そう思って友達の集まりに顔を出してみたり、アルバイトをしてみたりしたのですが、どうしても上手くいかず。ここで7年くらい足踏み状態が続いていました。
長い間普通ではない状態にいるので、病気以前の元気だったときの自分の体調を思い出せなくなっているくらいでした。ひどいもんです。
「なんとしても早く治らなきゃ!」と力み過ぎていたとは思います。
それなりに長い期間、普通ではない体調とメンタルだったわけで、焦りはありました。
うつ病は治ったということだったのですが、それでも、冷静に物事を考えられる状態ではありませんでした。
仕事も続かず、引きこもって本を読む毎日でした
アルバイトを辞めてから、気負いを徐々に減らしていくようにしていったところ、ネットで一冊の本に出会いました。
その本は特に糖質制限について書いてあるわけではないのですが、色々調べていくうちに
「糖質制限ってもしかして今の自分の体調を良くしてくれるのではないだろうか」
と思いつき、やってみる気になったわけです。
ここまでで約8年間。
考えてみると長いですね!
いや、世の中にはもっと長期間・もっと重症な方々がいらっしゃるのは重々承知していますが、それでも私個人の感覚としては長いわけです。
30代のほとんどが寝たきり状態ってどういうことでしょう。
今後の人生をどう挽回していこうか、本気で考え中です。
それでは、次回は、私が糖質制限に心惹かれたポイントについて書いていこうと思います。