歯の詰め物(アマルガム)の害について

ここでは水銀、
特に歯の詰め物として使われているアマルガム
身体に及ぼす影響について
まとめていこうと思います。


なぜ突然アマルガムなのか?
疑問に思う方もいらっしゃるはずです。

私も栄養療法というものを知るまで
水銀やアマルガムについて
ほとんど気にしたことがありませんでした。

 

 

興味をもった経緯


なぜ水銀について調べたかというと、
以下のような理由があります。


6ヶ月間の糖質制限サプリメント
私の体調は前よりは良くなってきたのですが、
まだまだ社会復帰できそうな感じではない。

そこで栄養療法のクリニックに行こうと思い立ち
治療方針などをチェックしてみたところ、
私が行こうとしているクリニックでは
アマルガムの除去を勧めていて、
私も除去することになる可能性が
とても高そうだ、
ということが分かってきたのです。


そんなわけで
水銀やアマルガムについて
少し調べてみました。

 

水銀についての一般的な認識

私たちの身近に存在している水銀には
どういったものがあるのでしょうか。

特に健康に影響を与えると考えられているものは

魚などの汚染
歯のアマルガムの詰め物
ワクチン

が主なところです。

 

こちらは
環境省国立水俣病総合研究センターで出している、
水銀と健康に関するpdfです。

水銀と健康 第2版

 

平成16年(2004年)発行ということで
少し前のものなのですが、
毛髪の水銀値の値や
アマルガムについても少しだけ言及されています。

 

この内容によると
日本人男性なら2.5ppm、女性なら1.6ppm
が平均ということです。

 

平均値ならば安全、と考えがちですよね。

 

しかし、平均値、あるいはそれ以下の量での水銀でも
重篤な病気にならないまでも)
体調を崩す人がいる、ということが
少しづつ分かり始めています。

 

少ない量の水銀と体調不良との関係については
まだ科学的根拠が出ておらず
一般的には認められていません。

 

ところが実際に、日々被ばくする水銀の量を減らしたり
今まで身体の中に蓄積された水銀を取り除くことで
体調を取り戻す人が少なからず存在しています。

 

 

もちろん魚やワクチンも注目すべきことですが、
この記事ではアマルガムに焦点を当てます。

 

アマルガムについての一般的な認識

アマルガムというのは
水銀(50%)と銀、スズ、亜鉛などの合金で、
昔は虫歯になった時の詰め物に
よく使われていました。
100年以上も世界中で使われていたそうです。


しかし、1990年代あたりから
健康被害の報告が聞かれるようになってきました。

 

世界

2002年、アメリカでは
6才のダニエル・ガレアノ(Daniel Galeano)ちゃんの自閉症
アマルガム水銀が引き起こした、と
両親がカリフォルニア州歯科医師会を訴えました。

 

↓ こちらに詳しく書かれています。

www.shounanfujisawashika.com

 

日経新聞でも取り上げられたようです。

院長のこつこつブログ:アマルガムについて

 

 

↓ 以下2つはアメリカの新聞記事です。

www.ourmidland.com

www.cdchealth.com

 

アメリカでは
州によって程度は違いますが、
消費者団体からいくつもの訴訟が起きたり
アマルガムのリスクについて説明する義務があったり
アマルガムについての制限が法制化されたり
しています。

 

2008年にスウェーデンデンマークノルウェー
アマルガムの使用禁止を発表しました。

ヨーロッパでは他にイギリスが使用禁止を発表。

最近ではEU
妊婦、授乳中の母親、15才以下の子供に
アマルガムを入れることを禁止しました。

www.dental-tribune.com

 

日本

今のところ、日本での見解は以下のようです。
(最新のものではないかも知れません)

 

公益社団法人 日本歯科医師会

歯科用アマルガムの使用に関する見解について

 ・アマルガムは水銀汚染(環境保全ということになるのでしょうか)
の面から良くないので、廃絶する方向だ
・現在、歯の詰め物として口の中に入っているアマルガム
特に問題が無ければ基本的に取らないほうがいい

といったところでしょう。

 

特定非営利活動法人 日本歯科保存学会

歯科用アマルガム(に含まれる水銀)に関するQ&A集

 「健康」ではなくて「環境」に配慮している、
という名目でアマルガムの使用を減らしているようです。

 

アマルガムそのものが人体に有害であるということではない」
とまで書いてあります。
このpdfの中ではアマルガムの安全性を何度も繰り返しています。
(もちろん、私個人的にはまるで反対の意見です)

 
ただ、アマルガムを外す際に
アマルガムから水銀が蒸発して
それを吸い込むと健康にリスクがある、
ということがしっかり書かれています。
そこは評価したいです。

 

以上、ネットや本で調べたことと
今まで私が歯医者さんにかかってきた経験が判断材料になりますが、
私の感覚では、日本では
このような見解を取っている歯医者さんが
多いのではと感じます。

 


現在アマルガムを使っている歯医者さんも
まだ結構あるようです。
私の近所の歯医者さんでも使っています。
(以前通っていたことがありましたが、
もうその歯医者には行っていません)

 

アマルガムが身体に及ぼす影響にはどんなものがあるか

一言で言うと、
「人によって全く違う影響が出てくる」
ということです。

 

例えば
同じ数のアマルガムの詰め物をしていても、
ある人は病気や体調不良になるけれど
別の人は何とも無くケロっとしている、
ということもあるわけです。

 


では、体調を崩す場合
どういった病気や症状が出てくるのでしょうか。

この本から引用させて頂こうと思います。

 

以下のサイトにも
上の本の内容が載せられていますけれども、

hope-dental.com

 

あえてここでも載せてみようと思います。
水銀やその他の有害金属が引き起こすと考えられる
病気や症状の一覧です。

 

精神神経科

ALS(筋萎縮性側索硬化症
MS(多発性硬化症
アルツハイマー
うつ病、意気阻喪
幻覚、幻聴
三叉神経痛
自殺願望
自閉症
(片)頭痛
パーキンソン氏病
統合失調症
運動失調
運動神経の病気

過敏症(心理的な妨害またはMad Hatter病)
顔面神経痛
顔面麻痺(通常右側)一 ベルの麻痺
記憶喪失 一 特に短期
健忘症
自律神経失調症
線維筋痛症
双極性うつ病躁うつ病
注意欠陥症候群(ADD)
抹消神経機能障害(ニューロパシー)麻痺(原因不明の)一 全身麻痺に進む可能性あり
てんかん・けいれん
認知症
ベーチェット病

頭の中で音(連続音)が鳴る
怒りっぽい、切れる
意気消沈
意志疎通の困難
内気または臆病さ
落ちつきのなさ
顔のピクツキ
学習障害
学業成績急降下
体のふらつき
感覚異常
気分が変わる

協調不能
脅迫的な行動(執拗な)
境界パーソナリティ障害
強迫性障害
恐怖心
興味の欠除(生命・趣味等に対する)
虚脱
緊張性頭痛
言語障害
心の落ち込み
叫ぶ発作
刺激への過度の反応

自信喪失
自制心の欠如
失読症
失望
嗜睡病、眠い
集中不可能
小心
少年非行および犯罪
神経質
心配性
睡眠 一 長時間
睡眠障害

すり足で歩く、つまずく
精神錯乱
精神障害
多動障害
短気
自己抑制の欠如
知性の低下
注意の欠如
中枢神経系の機能障害
手(指)・足・唇・まぶた、頭 または舌の震え・麻陣・ ひりひり感・しびれ・うずき
手足が思った通りに動かない 一 例:鍵穴に鍵が入りにくい
敵意

疼痛を含む原因不明の感覚の徴候
読書障害
眠気
発達障害
パニックの発作
反射機能障害
反復性のある運動(不本意な。 自分の意志ではない。例:首が左右にゆれる)
ひきこもり
ピクツキ ー 顔、手足、舌、その他
不安感
不機嫌
不眠症

耳鳴り
無感動
無気力
物忘れ
優柔不断、決断力の欠如
理解力低下

 

歯科・口腔外科

アマルガムの刺青 一 歯茎の青い色がついた広がり
口臭(不快な)
咽頭炎
壊疽、潰瘍(歯肉・口蓋・舌の)
顎関節症
顎関節の疾痛
金属の味がする (味覚障害
ロの組織の黒い色素形成
口の内壁や舌を咳む
口の中の痩れ感と青白さ
口腔潰傷
口腔扇平苔癖

口頭の角化症
口内炎
歯槽骨の喪失
下顎が鎖骨方向に引っ張られる 一痛さを伴う
舌の白い膜
歯肉炎=歯茎の炎症
上下の歯が左右にずれる
唾液分泌(過度の)
ドライマウス
歯がぐらつく
はぎしり一睡眠中の
歯茎からの出血

歯茎の腫れ・ 肥大
白板症
歯の周りの粘液を分泌する膜組織の剥離
味覚障害

 

内科

過敏性腸症候群
カンジダ症・酵母感染症候群
クローン病
膠原病
甲状腺機能不全、甲状腺機能亢進
神経性大腸炎
糖尿病
白血病、白血球数の減少または増加
疲労(慢性疲労症候群
アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)
胃炎
気管支炎
憩室炎

腸炎
自己免疫疾患
肢端疼痛症・ピンク病・川崎病
腸炎
多血症(原因不明の)
単核症
低血糖症
低酸素症 一 酸素の欠乏
橋本病(慢性甲状腺炎
バセドー氏病
貧血(原因不明の)
副腎の病気
ホジキン病

息ができない
胃腸の不調
工ネルギーの不足
嚥下困難
潰瘍
過呼吸 一 しばしば寝汗をかく
過食および肥満
感染 一 繰り返される感染
肝臓周辺の圧迫、疼痛、感覚異常
気腫
気管上部の炎症 一 歯科治療の約1年後に出現
血圧の変化

下痢 一 慢性
高血圧または低血圧
中性脂肪(原因不明の)
コレステロール (原因不明の)
酵素の作用の妨害
呼吸困難(浅いまたは不規則な)
消化不良・消化障害
食欲低下、食欲不振/体重減少の如何は問わず
頭痛 一 慢性
咳(原因不明・長引く)
ぜん息のような呼吸困難一 呼吸不能のように感じる
体重の減少

低血圧
低体温
内分泌障害
吐き気
白血球の活動を抑制
冷え性
肥満
疲労困ぱい感・いつもへとへとに疲れている
腹部のけいれん
浮腫=腫れ
便秘一慢性の
膨慢感および余分なガス ー おならが出過ぎる

むくみ
胸焼け
免疫力の低下
リンパ節の腫れ(特に頚部)

 

皮膚科

エリテマトーデス (LE)
掌蹠膿疱症
乾癬
硬皮症
帯状疱疹
皮膚アレルギー
皮膚炎(重症の)
皮膚発疹(特に顔、頭部および首のまわりアレルギー)
青いあざ
紅い鼻、頬、顔、全身
汗(頻繁な寝汗を伴う過度の発汗)
油肌
顔の歪み 一 唇が斜めになる、左右の目の高さが異なる
唇と顔のヒリヒリ感を伴う燃えるような感じ

クモの巣状の静脈 一 顔
湿疹
しみがでる
多汗
にきび
抜け毛
肌荒れ
発疹 一 原因不明の
冷え性(冷たい、湿っぽい皮膚 一特に、手と足)
ひりひりする感覚のある燃えるような感じ (唇と顔の)
目の下の黒~茶色の隈

 

アレルギー

アトピー性皮膚炎
喘息
化学物質過敏症
過敏性(食品に対する)一 特に牛乳と卵に対して
環境病
多発性食物アレルギー

 

整形外科

筋無力症一手足に力が入らない
関節炎または関節痛
慢性関節リウマチ
リウマチ
運動失調
滑液包炎、滑液嚢炎
身体の麻痺およびうずき
筋肉のうずき・筋肉痛
筋肉の弱さ(麻痺へ進行する)

強直性脊椎炎
坐骨神経痛、腰痛
髄鞘脱落
脊椎側湾症 一 背骨の歪み
電気 一 体中電気ショックに似た感じ
骨や軟骨のようなコラーゲンの生成の妨害一DNAの中のチミジンの妨害
腰痛

 

耳鼻咽喉科

嚥下障害
渇き(余分な)
口で息をする(気道が狭くなっている)
口または喉の燃えるような感覚
声帯麻痺
咳をする一理由のない
聴覚過敏症
難聴
匂いが分らない (嗅覚異常)
喉の炎症
喉のカビのような膜と咽頭
鼻炎・副鼻腔炎
耳鳴り
めまい (仮性/急性または慢性の)

 

循環器内科

血液凝固プロセスの加速(エコ ノミー症候群、肺塞栓症脳梗塞心筋梗塞
心臓の動悸
心臓発作
特発性拡張型心筋症
アテローム動脈硬化(動脈の硬化病変)
冠状心臓病
血圧変動
高血圧
心悸亢進
心臓および循環の麻痺による血圧の低下および死

心臓神経症
心臓のリズム(異常な)一 不整脈、しばしば不安が伴う
心電図上の特徴的所見
心内膜炎
低血圧
動脈硬化
動脈瘤
頻脈または遅脈
不整脈
胸(左)の疼痛か圧力 一 狭心症

 

眼科

黄変性網膜症
角膜老人環
老人環
凝視不可能
近視一歯科で治療を受けた後突然視力が低下する
紅彩炎
視野狭窄
視覚(薄暗い)
視覚障害、視覚錯乱
色彩感覚異常
ドライアイ
白内障

視野にもやもやしたものが周縁部から中心部に現れ、ゆっくり消える
光がまぶしい(光過敏症)
複視一物が2重に見える
目が一方に引っ張られる
目の動きがコントロールできない
目の炎症
網膜出血
網膜の上の暗い広がり
寄り目
緑内障

 

産婦人科

心身異常児の出産 一 遺伝子異常
不妊
乳ガン(ステンレスの中のニッケルが疑われている。ステンレスは義歯の留め金と歯冠、セラミック歯冠の台に使用されている)
子宮頚管びらん、子宮膣部びらん
子宮後屈
子宮内膜症
性病検査に対する偽陽性
生理期間 一 長い
生理不順、生理痛
生理前症候群
早すぎる更年期 一 5年くらい
慢性流産(不育症、父親または 母親の遺伝子異常が原因と考えられる)
卵巣炎

 

泌尿器科

腎臓病
睾丸炎
腎機能低下
腎臓感染
腎不全(人工透析に至る)
精子数減少
前立腺肥大
男性性機能低下・性欲減退
ネフローゼ症候群
尿道問題
尿中の血液
頻尿、夜間頻尿
膀胱炎 一 慢性の
夜間多尿

 

…大体こんなところになります。
本に載っていたもの全てではないです。
(数が多いので取捨選択しようとしたんですが
途中で面倒になってあきらめましたすみません)

 

「こんなにあるのか!?」って感じです。
ものすごい多いです。


素人の私は
「何が起きてもおかしくないんじゃないか?!」
とすら思います。

それは言い過ぎかもしれませんが、
それにしても多岐にわたります。
幅広すぎですね。

 

アマルガムが入っている場合どうすればいいのか

歯にアマルガムが入っている場合どうすればいいのか
ここでまとめようと思いましたが、
ずいぶん長くなりましたので
次の記事でお伝えします。

 

私の個人的な経験に基づいたものになりますので
その点を理解して読んでいただければと思います。