アマルガム除去をした結果と感想

前回の記事では、
アマルガムが身体に及ぼす影響について
大まかにまとめました。

この記事では、
実際にアマルガムを取った感想と
その経験から考えたことをお伝えします。

 

 

アマルガムが入っている人はどうすればいいのか

取るか取らないか

もしアマルガムが入っていても、
健康に日々の生活が送れているならば
特に気にすることは無いのだと思います。


問題は、あまり健康とは言えない
私のような人です。

 

疲れやすかったり、
原因不明の体調不良が長く続いていたり、
病院に行ってもどこも悪くないと言われるのに
どう考えても調子が良くない人。

 

そのような方は
アマルガムを除去することで
調子が元に戻っていくかも知れません。

 

また、原因不明の病気に悩まされている方も
アマルガムが原因の一つになっている可能性があります。

前回の記事で載せたように、
とてもたくさんの病気や症状の原因となりうるからです。

↓ 前回の記事になります。

cleta.hatenablog.com

 

一例として
こちらの本に詳しいのですが、

原因不明のアトピー掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)が
口の中のアマルガムや金属を取ったことにより完治したということです。

もちろん、全てのアトピー掌蹠膿疱症の原因が
アマルガムというわけでは無いはずですので、
そこは注意が必要です。


私の不定愁訴も本当に苦しいものがありましたが、
これらの病気もつらいものがありますね。

人間の身体の個人差というのは
なんと大きいんだろうと強く感じます。

人によって全く異なる影響が出てくるアマルガム
恐ろしいです。

 

取るための注意点

ただ、このアマルガムの除去。
単にそのあたりの歯医者さんで
ちゃちゃっと取ってもらう、
という具合には行きません。

 

前回の記事にも書いた通り、
除去の際にアマルガムから水銀が蒸発して
それを吸い込むことで
身体に影響がある恐れがあります。

cleta.hatenablog.com



きっと、この
取ることによってまた水銀が悪さをする
ということも
人によって影響の大小があるのだと思います。

 

だから
取ることで具合が悪くなる患者さんがいることを知らない、
水銀の怖さを認識していない歯医者さんは
気にせず取ってしまっているんでしょう。


歯医者さんによっては
アマルガムの除去をやっていないところもあります。

前回の記事で少しだけ触れた、
(もう行かなくなった)私の近所の歯医者さんもそうでした。

 

この本には
どうして除去をやっていないのか
その理由(のうちの一つ)が書いてありました。

理由は、アマルガムの除去をした後に
不快症状を訴える患者さんがとても多いからだとか。

水銀の影響を受けてしまう人というのは
結構いらっしゃるのかも知れません。


どうすればいいのか、というと
アマルガム除去を専門に行っている歯医者さんに
取ってもらうのが一番安全ということになります

 

現在、安全なアマルガム除去を行っている歯科は
保険適用外になりますので
ちょっとハードルは高いと感じるかも知れません。

ご自身の体調や、これからの生活について
よく考えた上で決めることをおすすめします。

 

アマルガムを取ってみた感想

体調は良くなったか

これを書いている今、
私の歯にはアマルガムは入っていません。
アマルガムではない金属も全て取りました。

もちろん
アマルガム除去を専門にする歯医者さんで
取ってもらいました。


結論から言うと、
取って良かったと思っています。


私の場合、
アマルガムを取っただけではなくて
同時に医療用のサプリメントを飲んだり
乳酸菌を飲んだり、
さらに糖質制限も続けたりしていました。

回復していくのには
それら全てが必要だったのだろうと考えています。

 

そのため
アマルガムを取っただけで体調が良くなる」
とは決して言えないのですが、
アマルガム
私の体調不良の原因の一つだったことは
間違いないと思っています。

 
ここで参考にした2冊の本には
アマルガムを取っただけで回復しました」
という声も載っているので、
取っただけで良くなる人もいるのでしょう。
ここもまた人それぞれのようです。

 

 

良くなった点

この点については、
書くのが少し難しいです。

上にも書いたとおり、私は
アマルガムを取っただけではなく
医療用サプリや乳酸菌や糖質制限など、
クリニックで処方や指導してもらったもの
全てをやって回復してきたからです。


具体的には

医療用サプリメントと乳酸菌を摂り
同時に糖質制限を行いながら

Step1:歯に詰めてあるアマルガムを取る

Step2:カンジタ除菌をする

Step3:水銀のデトックスをする

のような感じです。


ちなみにこれを書いている現在は
水銀のデトックス中でまだ終わっていません。

アマルガムを取るだけじゃなくて
水銀のデトックスなども必要なの?」と思われた方。
それもまた個人差なのです。
私の場合、水銀を排出する力が弱いらしく
デトックスも必要でした。
身体から水銀を出す力が強い人は
そこまでする必要は無いのです。

 

ともあれ、数ヶ月単位でやっていることを変えています。
そのため「これをやったからここが良くなった」
と言いにくいのです。


しかし具体的な効果を何も書かないというのは
信ぴょう性に欠けますよね。

この記事は水銀の怖さについて書いていますので、
水銀のデトックスを始めてから
変わってきたことについてのみ
書いてみます。

 

心が安定してきた

・悲しい気分が無くなった

これが私にとっては大きかったです。
糖質制限のみを行って6ヶ月経った頃も
まだ原因不明の悲しさが突然やってきていました。
今はありません。


・せきたてられているような気分や
イライラ感がかなり減った

糖質制限だけやっていた時も
それなりに落ち着いた気はしていました。
その頃と比べると
「とにかく時間がもったいないから急いで色々やらなくては!」
と慌ただしかった気分が
10分の1ぐらいになっています。

原因不明のイライラも10分の1ぐらいになりました。


考えてみると、
原因不明の悲しさやイライラは
私が子どもの頃からずっとありました。

 

そういう性格なのだろうからどうしようもないと
あきらめていたんですが、
どうやらそれは生まれつきの性格というわけではなく
水銀が大きく関わっていたようです。

 

私がアマルガムを初めて歯に詰めたのは
小学生の頃だったと思います。

 

生理が楽になった

・血液の量が前と比べると減った

・たまに出てきていた固形物(血のかたまり)が出なくなった

・生理前の落ち着かなさや生理中の痛み、
頭がボーっとして物が考えられない感じなどが
ほとんど無くなった

 

生理痛については、
糖質制限を始めてから2週間もすると
一度無くなっていたのですが

cleta.hatenablog.com

その後もずっと無かったかというと
たまに痛んだりして謎でした。

だから、というわけではありませんが、
もしかするとこれから先
また痛みが復活することもあるのかもとは考えています。


今のところは
糖質制限を始めてから2週間後よりも
快適に過ごせていると思います。

 

舌の裏の血管が目立たなくなってきた

舌の裏の2本の血管。
これが青黒くはっきり見えると
血液のめぐりが悪い、という話を
聞いたことがある方も多いでしょう。

www.life-rhythm.net


いつからか分かりませんが、
私の舌の裏も2本の太い血管が
まるで悪魔のように黒々としていました。

血液のめぐりを良くするのにいいということを
それなりにやってみたこともありました。
でもちっとも効果なし。

マッサージに行こうが
ハリ治療に5年以上通おうが
(そのハリの先生は患者さんが絶えないくらい腕が良く、
私もとても信頼しているんですが、それでも)
全然悪魔は居なくなる気配がありませんでした。

 

それが!
まだデトックス途中の現在でも
青黒さは薄くなり、
長さも一番長かった頃の3分の1ぐらいまでになりました。

これは明らかに
身体の中の水銀が少なくなったことで
血液のめぐりが良くなってきている、
ということになりますよね。

 

ちなみに、以前は真夏でも
身体の末端が冷え気味だったんですが、
治療を始めてからそういうことは無くなっています。

 

生きやすくなった

以上のことをまとめると、
とても生きやすくなったということになります。

体力はまだ回復していませんが、
精神的に本当に落ち着きました。
きっと、今までの人生の中で一番楽です。


思い返してみると、小さい時から
どういうわけか暗い気分と一緒でした。

原因不明、理由の無い気分の浮き沈み。
空虚感。

高校生の頃、不安定になって
精神科で薬を処方してもらったこともありました。

 

そして社会人になってから
マトモに動いたり考えたりすることのできない状態が
8年間も続いていた。

 

もう自分はそういうものと
ずっと一緒に生きていかなくてはならないのかもしれないと
思っていたんですが、
それが治ってきているんです。

本当にうれしいです。

 

かかるお金

参考までに、
私がアマルガム除去をしてもらうにあたって
かかった金額についてです。

・初診料
・除去+詰め物(ハイブリッド) 2本分

合計92,880円でした。

 

高いか安いかはその人によって感じ方が違うでしょう。

私は決して
このような金額をポンポン出せるほど
裕福なわけではありませんが、
これからの自分の人生を考えてみると
(そして今までの人生を振り返ってみると)
良い買い物だったと思っています。

 

アマルガム除去を選択する前にすべきこと

例えば、
「体調不良になったのは
歯にアマルガムを詰めてからだ!」
という確信がある方の場合は
アマルガム除去の歯医者さんに行って
取ってもらえば解決する確率が高いと思います。

 

しかし、私のように
体調不良の原因が分からなかった場合、
アマルガム除去をしてもらっても
それだけで回復するかどうかは疑問です。

 

アマルガム除去したけど特に何も変わらなかった」
などという可能性も無いとは言えないと思います。


身体というのはとても複雑で
一つの原因だけで不調が起こっているわけではない、
というのが
私が治療を通して学んだことです。

 

ですので、この記事を読んですぐ
「そうか!原因不明の体調不良があるから
アマルガム除去しに行かなくちゃ!」
などと実行に移すよりも前に、
まずは体調不良の原因を突き止めることをおすすめします。

 

私の場合、自分の力だけでは
そのような原因が分かるとは思えなかったので、
栄養療法のクリニックで診てもらいました。
結果的に、早く回復できているので本当に良かったと思っています。


また、ここで参考にした
以下の2冊の本には
アマルガム除去について詳しく説明されていますので、
ぜひ参考にしてみてください。

医療ジャーナリストの方が書いた本です。

具体例が多く書かれていることもあって
読みやすい本です。

アマルガムを取って効果があった方々の具体例
アマルガム除去を行っている歯医者さんの意見
アマルガム容認派の歯医者さんの意見
日本におけるアマルガムの歴史、厚生労働省の本音
気をつけたい毒性のある歯科材料(アマルガム含む)
安全な歯科材料
アマルガムがどうやって身体に影響を及ぼしているか(図で描いてあって分かりやすいです)
安全なアマルガム除去方法

などが載っています。

 

こちらは著者が口腔外科学博士のため、
専門的な内容が多いです。
水銀が身体の中でどのように影響を及ぼすかについて
詳しく書かれています。

初めて読んだ時、
その道に詳しくない私は目が泳いでばっかりでした(苦笑)

その頃は
糖質制限で少し調子が上向いてきたぐらいの時で、
まだまだ頭がボーっとしていたので
そのせいもあるかもしれませんが
…いや、今読んでもやっぱり難しいです。


その代わり、情報がきめ細かいです。
前回の記事で引用させてもらった病気・症状リストはこの本からです。

それから、この本の訳者の方は
アマルガムを除去して健康を取り戻したということで、
あとがきにはそのあたりの丁寧な説明も載っています。

アマルガム除去を考えている方は
目を通しておくと何かと参考になると思います。

 

また、
アマルガムに毒性があることを明らかにしようとした結果、
著者がアメリカでどのようなことを経験したのかが書かれています。
現在の医療システムについて興味のある方にも
おすすめな本です。

 

余談ですが、
上の2冊の本を出している出版社さんが
破産・倒産したとのこと…
webサイトもありません。
なんとも残念です。

東京・神保町の「ダイナミックセラーズ出版」に破産決定