ビタミンCは天然と合成のどちらがいいか(続き)

以前、ビタミンCのサプリを選んだ時に
天然と合成のサプリメントではどちらがいいのか?
ということについて自分なりに調べました。

cleta.hatenablog.com

 

今回は、その時に書ききれなかったことを
まとめようと思います。

こちらはあくまで、
「現在の私個人の理解であること」
ということを理解したうえで
読んでいただければと思います。

 

天然ビタミンCと合成ビタミンCの違い

「天然ビタミンCは高く、合成は安い」。

これは、ビタミンCを買ってみようと
思ったことのある方なら
ご存じのことだと思います。

 

そもそも、合成ってどういうことでしょう。
というか、一般に売られているビタミンCって
一体どうやって出来ているんでしょう。

ネット上だけで調べてみました。

 

原料

ビタミンCの作り方に行く前に、
分かりやすくするために少し寄り道をします。

 

まず原料について見てみます。

q.hatena.ne.jp

これを見ると、
一般に出回っているビタミンCは
基本的に植物由来
ということです。

つまり、
合成とうたっていても
天然とうたっていても
植物が原料なのです。

石油などから出来るビタミンCは
工業原料として使われているとありますね。
安心しました。

 

成分

合成のビタミンCはビタミンC100%です。
混じりけなしのビタミンCです。
(安いものには不純物が入っているものもあるようですが)

しかし、野菜や果物などのビタミンCは
ちょっと違うようです。

 

例えばレモン。

レモンという果物には、もちろん
ビタミンCだけが含まれているわけではありませんよね。

その他のビタミンやアミノ酸、炭水化物、
カリウムなどの無機質、食物繊維など
さまざまな成分が含まれています。

そして、レモンの中のビタミンCは
「ビタミンCだけ」という形であるのではなく、
他のいくつかの成分と合わさった「複合体」という形
存在しているということです。

f:id:Cleta:20171201093711p:plain

  

「複合体」という形だと、
ビタミンCが人間の身体に入ったときの働き方が
全然違うということです。

ビタミンCと一緒に「複合体」を作って
人間への働きを高めてくれる成分が、
「有効成分」というわけですね。

参考:紫外線の強いこの時期に、再度ビタミンCの話【院長日記78】/心斎橋中央クリニック 

細川:なるほど。ここに、それを証明するデータがあります。農林水産省の外郭団体が発表しているのですが、成人の血中のビタミンCの濃度を、だいたい、35%あげるのに、リンゴであれば、1.5個(含まれるビタミンCは約3.2mg)必要で、サプリメント(アスコルビン酸)であれば、なんと、500mg必要になると言うのです。驚くべき効率の差なんです。

西川:アスコルビン酸だと、156倍も必要になると。

引用:紫外線の強いこの時期に、再度ビタミンCの話【院長日記78】|心斎橋中央クリニック

※「アスコルビン酸」というのはビタミンCのことです。

 

その差156倍とはすごいですね。
これが天然のビタミンCのパワーと言えると思います。

 

ただ、例えば、上記のような
「血中のビタミンCの濃度を35%あげたい!」という時に

毎日リンゴ1個半食べるか。
それとも
500mgのサプリを使うか。

ちょっと悩むところではないでしょうか。
私だったらサプリにしちゃいますね。
リンゴは嫌いじゃないけど、毎日はちょっと…。

それに、今の私は一日1000mg以上
ビタミンCを飲んでいます。
リンゴなら1日3個必要ってことですね。
それはかなりムリがあります。

 

ここまでで分かったことは、
「有効成分」は飲む量に関わってくる
ということです。

 

じゃあ質についてはどうなんでしょう?
ビタミンCの効き方に関わってくることって無いのでしょうか?

 

見つけた!
と思ったら、オーソモレキュラー療法のページでした。
オーソモレキュラー療法は、
私の参考にしている本の著者である
溝口徹先生が行っている療法です。

↓この本です。

 

あえてオーソモレキュラー療法ではないところからの
情報が欲しいと思ったのですが、
見つけることが出来ませんでした。

情報がなかなか見つからないということは、
ビタミンCの効き方については
まだ多くのことがよく知られていない
ということなのかもしれませんね。

医学・栄養学関連の多くの報告書にて、
天然ビタミンと合成ビタミンにはほとんど差がない、
と主張されている。

一部の必須栄養素については、
これが当てはまることがわかっている。

引用:サプリメント: 本当の話 - ニュースリリース - 国際オーソモレキュラー医学会ニュース

 

身体が野菜や果物から取り込むアスコルビン酸塩は、ビタミンCの錠剤に含まれているアスコルビン酸塩と同じものである。
(中略)
ビタミンC補給による闘病効果を実証した研究はほとんどすべて、平凡で安価な合成アスコルビン酸を用いたものであった。

引用:サプリメント: 本当の話 - ニュースリリース - 国際オーソモレキュラー医学会ニュース

 つまり、

「一部のビタミン(ビタミンCを含む)では、
天然のものと合成のものの差がほとんどない」

 

「身体が野菜や果物から取り込む(複合体の中の)ビタミンCは、
ビタミンCの錠剤のものと同じである」

 

「『ビタミンCは(病気に対する)効果がある』ということが
明らかになった研究で使われていたビタミンCは、
ほとんどが合成のビタミンCだった」

ということです。

 

以上から、ビタミンCについては、

野菜や果物から摂っても
合成のものから摂っても、
ほとんど効果(質)には変化が無い

という結果が
今のところ出ていると言えます。

 

引用にある「平凡で安価な合成アスコルビン酸」が
どの程度の値段なのかが気になるところですね。

 

作り方

やっとここで
ビタミンCの作り方を明らかにできます。


「合成」と言われているビタミンCは、
トウモロコシなどのグルコースから
何かしらの化学反応をさせて作られる。

難しく言うと
分子構造を変化させて作られるということです。

 

「天然」は原料を抽出・精製して作られている。

難しく言うと、分子構造を変化させないで、
複合体は複合体のままで取り出せるということですかね。
(成分 にリンク)

 

「合成」では複合体は別の物質に化学変化してしまうけれど、
「抽出・精製」では複合体は変化しない。

これが、
合成のビタミンCと天然のビタミンCとの
作り方の違いということになります。

 

「天然素材から作ったサプリメント」と「天然の成分」は違う

ここまでのことを踏まえて考えてみます。

よく「100%天然」というビタミンCを見かけますが、
それは一体どういうことなんでしょう?

 

「100%天然の素材を使っている」?
「100%、天然成分が入っている」?

どっちなんでしょうね。

前者だったら、
複合体は含まれていないかもしれませんね。
100%天然の素材を、
合成の作り方で加工したということかもしれません。

後者だったら、複合体は含まれているでしょう。

 

大抵、サプリメントについての説明は
そんな細かいところまでされていません。

買う時にそこまで気にしない、というか
そういう知識が無いから
気にしようがないですよね。

もしかすると売る方だって
そんな知識は持っていないかもしれません。

 

私もこうやって調べてやっと
少しずつ分かってきました。

やはり、
知らなければ物事の判断ができませんから、
細かいことでも積み重ねていくのが大切かな、
と思いました。

 

まとめ・結局どちらがいいのか

長々と書きましたが、

効き目については
天然でも合成でも
どちらでも変わりがない、

ということですね。

 

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ただ、もちろん
上に書かれていない要素というのはあります。

使われている原料の質の違いもあるでしょう。

それから
「ビタミンC複合体」と「ビタミンCのみ」の質の差は
本当に無いのかどうかというのも
少し気になりますが、
それはとりあえず今のところは
大きな差が見られていないということで
いいのではないでしょうか。

治療として使っている医師の方々が
そういっておられるので、
重症な病気ではない方が飲むぐらいの量ならばなおさら、
特に気にする必要はないのではと思いました。

 

あとは、前にも書きましたが、
あまり値段が安いものには注意したほうがいいですね。

↓以前の記事に、安いものについての注意点が書いてあります。

cleta.hatenablog.com

以上で今回のまとめは終わりです。
もし何か間違っている点などありましたら
お気軽にご連絡ください。

 

ここまでのことを踏まえて
セレクトしたビタミンCはこちらです。
私も飲んでみて効果を実感しています。