消えた4年間

このブログを書くにあたって、自分の経過の説明をするために、何年ごろに自分が体調を崩して、どういったタイミングで働き始めたのかなどを順番に書き出して行きました。

 

大まかに

2008年うつ病発症

仕事辞める

2010年うつ病の薬が要らなくなる

2015年アルバイトを始める(なんとか働けるかな、と思えてくる)

なぜか働くのが上手くいかない

2017年糖質制限を始める

現在

 

2010年から2015年の間って一体何をやっていたのだろうか

 

東日本大震災があってそれなりに混乱はしていたと思うけれど

その影響は1年くらいで落ち着いたはず。

それを差し引いても3~4年。

 

確か体は重かった気がする。

まだ全然働ける感じはしなかったけど、

なんとか動いていればそのうち回復するかと思って

ムリヤリ友達と会ったりしていた記憶がある。

でも疲れるから家で寝転がっている時間が長かったような気がする。

 

そんな生活を3~4年。

その3~4年は必要だったのか?

 

よく耳にする言葉で

「なにごとも必要のない経験は無い」

というのがある。

 

私もわりかしそう考えるタイプだけれど

でも、これに関しては、見た瞬間、

「本当にここの3~4年は必要だったのか?」

「一体私はここで何をやっていたんだ?」

と疑問が湧いた。

 

しかも自分の記憶にまるで残っていないのだ。

 

 

「糖質制限に出会うために3~4年が必要だった」?

まあ、そう思うしかない。

 

ああ、ちょっと思い出した。

精神的にはなかなか厳しい状態ではあったかもしれない。

もうまるで覚えていないけれど

あの嵐のような精神状態って3~4年続いていたのか。

そうすると、長いのか短いのかすらよく分からない。

 

その精神状態は、

私と家族間の仲が上手くいっていなかったことと

私の今までの生き方を変える必要があるということ

以上2点から生じたもので

今から考えてみると

どうしても乗り越える必要のある嵐だったんだと思う。

 

言うなれば

台風が来ている真夜中に、

傘一本で外に放り出されているような感覚だった。

 

風雨がひどいので、傘なんてもはや役に立たない。

でも何を頼ったらいいのかも分からないので

それを手放すことも出来ず

そのまま座り込んでただ待つのだ。

待つしかないのだ。

 

夜はいつ明けるのか分からない。

台風もいつ去るのか分からない。

出来ることはただ横たわって待つだけだ。

誰も何の助けにもならないのだ。

 

そんな4年間。

よく耐えたもんである。

 

弱い人だったらもしかすると命を絶つかもしれない。

そういう人がいたとしても私は驚かない。

だって本当に厳しかったからだ。

 

だから

私だから耐えられたのかも、と思うことにする。

 

でも

それも

早いうちに糖質制限療法に出会っていれば

もっと楽に超えることができたんだろうか。

 

できたのかもしれない。

 

とすると

私がその4年間で得たものというのは

精神的な強さということになる。

 

これもきっとそのうち

何かの役に立つのだろう。

これ以上ひどい経験をするのは勘弁してほしいけれど。

 

そしてその後

実は糖質制限を始めてから

失った30代という時間の大きさを考えると悲しくて

落ち込んで泣いているような状態の時もあったけれど

(あまりにも顕著に糖質制限の効果が出たので

今までの自分の過ごした時間は何だったんだろうと思わざるを得なかった)

思ったより早くその時期は過ぎ去った。

 

栄養をきちんと摂っていたことが大きかったのかもしれない。

 

いや、泣いたりしたのが良かったというのもあるかもしれない。

感情は出すべき時にきちんと出さないと、後で恐ろしいことになる。

 

大きな嵐のやり過ごし方が分かったので、もしかすると耐性がついたのだろうか。

 

どういうことかというと

私の場合、メンタルがおかしくなったのは

栄養不足だけが原因だというわけでは

決して無かったのだろう

ということになるかな。

 

そしてやっぱり

役に立たない経験というのは無いんじゃないだろうか。

 

調子がおかしくなる原因は一人ひとり違うけれど

悩んでいる人たちみんなが楽になれる日が来るといい、

と心から思います。